そのユーザー登録者数(2020.5現在)は全世界でなんと約5,500万人!「Scratch」とはどのようなツールで、何を目的に作られたのか解説していきたいと思います。
「Scratch」とは?

「Scratch」とは、教育用に開発されたプログラミングツールです。


プログラミングツールと聞けば、C言語やJavaなどをはじめ、いわゆるプログラミング言語をキーボードで打つ、いわゆる「専門的な知識」を持った人が作る「特別なもの」、といったイメージがあると思います。

しかし、そのような「専門的な言語」を覚える必要も、打つ必要もありません!
「プログラミング言語」を覚える必要がない!LEGOのようにブロックを組み立てるだけ
ここに、簡単なプログラムを紹介します。

画面真ん中にある8つのブロックの組み合わせ、「SCRATCH」はLEGOのように、画面左に並んでいる様々な種類のブロックを組み立てるだけでプログラミングができます。
これだけで、「動画」プログラムが完成します。次のリンクで登録なし、無料で即時、確認できます。
つまり、プログラミング言語を覚える必要はまったくありません!
すべて「ひらがな」表示できる~対象年齢は5歳から
また、すべてを「ひらがな」表示することもでき、対象年齢は5歳からはじめるところもあります。

40言語以上対応、世界150以上の国と地域で導入。グローバルコミュニケーション新時代到来

「SCRATCH」では自由に言語を変えることができ、世界中の人が誰でも「あなた」が作った作品を閲覧することができます。
プログラムをお互い見たり、意見を交換し合ったりすることで新たなコミュニケーションツールとして、世界中の子供たちがつながるようになりました。


なんと40言語以上に対応、世界150以上の国と地域で「SCRATCH」が利用されています。
「ゲーム」「動画」「母の日カード」パターンは無限大!創造力により何でも作れる!
先ほどの簡単な「動画」から手の込んだ大作「アニメーション制作」まで、
そして、「ゲーム」作成もできます。「アクションゲーム」「パズルゲーム」「RPG」「音楽ゲーム」「シミュレーション」など、すでに多くのユーザーにより様々なゲームが共有されております。
1:16 検索欄に「母の日」と打ち込んでみました。うれしい驚きとともに何十件もの母の日カードプロジェクトが検索結果にあらわれました。-開発者ミッチェル・レズニック
https://embed.ted.com/e8000d32-4cae-4c54-b11a-fe1cdad3bb37
教材は無限大!全ユーザーのプログラムを無制限で見ることができ「ヒント」があふれてます!

「SCRATCH」では、右上の「中を見る」ボタンを押せば、公開されているどんなプログラムでもプログラムを閲覧することができます。
こんな動きを作りたいな、どうやったら「ジャンプ」させられるんだろう、など、行き詰った時は他のユーザーがつくった「同じような動き」のプログラムを見に行けば、すぐにその「アイデア」を手に入れることができます。
試しに、すきゃっちの作ったプログラムを見に行ってみてください!
開発者は?-あの有名なカメラツール「SnapChat」!

みなさまは、顔を交換したり、赤ちゃんの顔にしたり、男性の顔にしたり、女性の顔にしたり、動物になったりする「SnapChat(スナップチャット」は使ったことがありますか?
プログラミングツール「SCRATCH」の開発者は、かの有名な世界最高峰の工科大学、米国マサチューセッツ工科大学(通称MIT)に設置された「MITメディアラボ」という研究所のMitchel Resnick(ミッチェル・レズニック)博士と現Snap Inc.(カメラツール「Snap Chat」で有名な)の主任研究科学者Andrés Monroy-Hernández(アンドレス・モンロイ・ヘルナンデス)氏。
「MITメディアラボ」で現在も研究が続けられながら日々更新されています。

なぜ、このような研究が最先端の大学の研究室ではじまったのでしょうか?
なぜ「今」、「プログラミング教育」なのか?
「AI時代」到来、AI個体数の増加に技術者の人数が圧倒的に足りない

将来、「AI(人工知能)」が社会のあらゆる場面に取り入れられ「AI時代」の到来が必ず来ると予想されます。
そんな中、AI個体数の増加に対し、メンテナンスや開発を取り扱う技術者の数は圧倒的に足りないというレポートが、2013年にコンピュータサイエンス教育の普及のため米国で立ち上がった非営利団体「Code.org」により出されました。
米国において、2020年にはコンピュータ関連の雇用機会は140万件になるがコンピュータ科学専攻学生は40万人足らずと絶対的に不足する。
https://code.org/

世界のリーダーが「プログラミング教育」の重要性を訴える
「Code.org」は、アマゾン、フェイスブック、グーグル、インフォシス財団、マイクロソフトなど世界を席巻する代表者が賛同、「プログラミング教育」の重要性を訴えております。
この国のすべての人が、プログラミングをできるようにならなければならない。なぜなら考え方が分かるようになるからだ。-スティーブ・ジョブズ
Everybody in this country should learn how to program a computer… because it teaches you how to think. – Steve Jobs
https://youtu.be/nKIu9yen5nc
「cord.org」発足当時の米国大統領 Barack Obama(バラク・オバマ)氏も、YouTubeにプログラミングの必要性を投稿しました。(2013/12/08)
アメリカという国が世界の最先端であり続けるためには、皆さんのようなアメリカ国民に、今後の世界のあり方を変えるようなツールや技術について学んでもらわねばならないのです。-バラク・オバマ 第44代アメリカ合衆国大統領
https://youtu.be/6XvmhE1J9PY

世界の席巻者が口をそろえて「プログラミング教育」の重要性を訴えたことにより、世界で「プログラミング教育」の潮流が一気に加速することになりました。
すでに世界の潮流は「2013年」に加速していた

この出来事が発端に、日本でも2013年6月「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」が閣議決定され、世界最高水準のIT社会の実現に向けて、「義務教育段階からのプログラミング教育等のIT 教育を推進する」と「プログラミング教育」についてはじめて提言。

文科省が諸外国を調査、世界の潮流スピードを赤裸々に告白

2014年度、文部科学省は「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」を実施、英国(イングランド)、エストニア、フランス、ドイツ…など世界23か国の「プログラミング教育」を調査、世界で「プログラミング教育」の実施が進んでいることを切実に記載しています。
情報化、グローバル化が急速に進む知識基盤社会にあって、未来を担い21世紀を生き抜く児童・生徒のための、上記のような教育は、日本のみならず先進諸国で推し進められてきている。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1408119.htm


エストニアは、実はIT先進国。2012年にProgeTiigerというプログラミング教育推進プログラムをいち早く導入。世界が参考にする「プログラミング教育」のモデルを立ち上げました。
いよいよ日本でも「2020年度」に「プログラミング教育」必修化

2016年6月、文部科学省は「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」を開き「小学校段階における資質・能力の育成とプログラミング教育の在り方について検討」と発表、「プログラミング教育」必修化が決定しました。
そして、2020年度より「プログラミング」が導入された新教育課程により、いよいよ日本でもプログラミング教育がスタートしました。
ぜひ、この機会に日本のプログラミング教育の情報を取り入れ、世界の潮流にのってまいりましょう!


これからの時代、「プログラミング教育」は「考え方を共有する」意味からいえば「英語」よりもグローバルコミュニケーションの中で「当たり前」に遷移していく時代に突入しました。
「すきゃっち」は「SCRATCH」をベースに、「プログラミング教育」の可能性を見出し、皆様に発信し続けるようにまい進してまいります!
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